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白くてやわらかいもの.をつくる工場
(ブックレット詩集1)奥主榮
A5判並装 カバー装画:Tokin 96P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-001-3僕らは夢に
血だらけの爪を立てていた
君のいない夏が終わり
僕の崩壊が始まった
モノクローム・プロジェクト発行の詩集
※絵本ではございませんので、購入の際はご注意ください。
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そして彼女はいった――風が邪魔した。
(ブックレット詩集2)横山黒鍵
A5判並装 ブックデザイン:亜久津歩 136P
定価1,650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-88330-002-0記憶の暗闇があふれ出すとき、
みずは透明でいられるだろうか?
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スパイラル
(ブックレット詩集3)葉山美玖
A5判並装 カバー装画:藤沢彦二郎 72P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-003-7またいちまいかわをぬぎすてて
わたしはあでやかなへびになる品切れ
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羊水の中のコスモロジー
(ブックレット詩集4)舟橋空兎
A5判並装 装幀:柏村忠治 装画:小暮薫深子
124P 定価1,760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-88330-004-4尖鋭の現代詩から典雅な古文詩まで イマージュの羊水の中のカオティックなコスモロジー
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デラ・ロッビア・ブルーの屋根
(ブックレット詩集5)松井ひろか
A5判並装 装幀:柏村忠治 96P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-005-1言葉の持つ希望の灯りを僅かでも信じ続けたい。新鋭の第二詩集。
品切れ
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詩集 冴
(ブックレット詩集6)北川清仁
A5判並装 装幀:柏村忠治 108P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-006-8冴という名の精霊のような女性を主人公とする、物語詩と反歌。
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ものがたり詩集 ぼくと冴
(ブックレット詩集7)北川清仁
A5判並装 装幀:柏村忠治 110P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-007-5冴を縦糸として織り込んだ、古代から未来へと続く14の物語詩。
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カバの本籍
(ブックレット詩集8)みやうちふみこ
A5判並製 装幀:柏村忠治 92P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-008-2後期高齢者の日常は、毎日が退屈知らず。 人生は思うようにいかない? いいえ。だからこそ、長生きは面白いってこと!
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リフレイン
(ブックレット詩集9)鹿又夏実
A5判並製 装幀:柏村忠治 70P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-009-9どの家にも生贄とされる子どもがいた
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stork mark ストークマーク
(ブックレット詩集10)犬飼愛生
A5判並製 装画:新田美佳 カバーデザイン:高田愛子 編集:押見聡
136P 定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-010-5生まれ変わっても、もう一度「女」に生まれたいですか? 前作の第二詩集『なにがそんなに悲しいの』の発刊後、一児の母となった著者11年ぶりの新刊詩集。表題作『stork mark』をはじめ、母として、妻として、女としての生きざまをめぐる葛藤や逡巡、そして喜びを瑞々しい言葉で描き上げる、全30編(+α)。
第21回小野十三郎賞(詩集部門)受賞
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ただし、物体の大きさは無視できるものとする
(ブックレット詩集11)野田順子
A5判並製 装幀:柏村忠治 112P
定価1,430円(本体1,300円)
ISBN 978-4-88330-011-2主人公は小学生でありおとな。女子であり男子。
そして、誰でもない「わたし」……。
なつかしくてちょっと怖い、待望の野田ワールド。
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アナンジュパス
(ブックレット詩集12)舟橋空兎
A5判並製 装幀:柏村忠治 136P
定価1,760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-88330-012-9沈黙の天使に誘われて 今 抒情の旅へ マントラの鳴り響く草原には 行方不明のあなたと わたししかいない 「もう一度だけ/生誕の時刻に戻って/生まれるか/生まれないか/決めさせてください/世界が存在する/と言う幻想によって/わたしの命は/削られてゆく」(「生誕のオートポイエーシス」より) 萎れることによって生誕を全うする花びら。その哀しみ色の鮮やかさは、今もわたしたちの脳裏に転写され、儚げな命を祝福する。深い原生林のような〈世界〉を抜けると、思いもよらないアルカディアが待っている………著者の孤立の技法は、現代を病む読者を、美しき誤読へと導くように思われる。
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あまのしずく
(ブックレット詩集13)沢村俊輔
A5判並製 装幀:柏村忠治 76P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-013-6農耕や暮らしの暦として使われてきた二十四節気。「立春」から「大寒」までをタイトルに四季のうつろいをこまやかな言葉の襞にこめ、魂を喪失した時代に生の根源を問う。
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四角いサボテン
(ブックレット詩集14)根本紫苑/著
装画/しんようひA5判並製 96P 定価1,210円(本体1,100円)
ISBN 978-4-88330-014-3部屋は寒くて刃物は温かい
表面に浮かぶ模様はどこへ向かう地図であろう
清新な著者第一詩集
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こどな
(ブックレット詩集15)鈴木茂夫
A5判並製 装幀:柏村忠治 104P
定価1,375円(本体1,250円)
ISBN 978-4-88330-015-0こどもとおとなの間が「こどな」。その時期や場面や態度。
まるい言葉を四角く聞き、四角い顔にまるい心を隠して、
しなやかな明日の自分を夢見ていた。
若い頃の作品を中心に、こどなの心を集めた最新詩集。
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世界の終わりの日
(ブックレット詩集16)草野理恵子
A5判並製 装幀:柏村忠治 128P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-016-7詩人は父親の仕事の都合で少女期を北海道の室蘭市立水族館の中で過ごした。隣の家は親友のカニクイザルの檻で、向こう隣りはトド池、突き当りはペンギンの水槽。エイもオオカミウオも電気ウナギも、誰もが少女を受け入れ、仲間だった。「世界の終わりの日」が来るのなら、あの故郷にもう一度帰りたい。
品切れ
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みらいのおとなへ
(ブックレット詩集17)関明夫
A5判並製 装幀:柏村忠治 装画:Tokin 112P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-017-4よわくちいさなものによりそう詩集
この詩集は詩人である奥主榮さんがはじめて本名の関明夫名義で、「みらいのおとな」たちにむけてかきおろした本です。過酷な現実をようしゃなくえがいてきた作者が、はじめて過酷さをしりぞけ、生きることの夢や希望をかたることにした詩集です。
関さんは小さなときから暴力をふるわれることのこわさをくりかえし体験してきました。作者のなかでは、公園のすべり台からおとされ、路上で石をぶつけられていた、半ズボンすがたのじぶんが今もたちすくんでいるといいます。でもそんな苦しい思い出をもっているからこそ、ほかのだれかがどんなつらい気もちをあじわっていたかが想像できるのです。 よわくちいさなものによりそい、一人ひとりのうけてきた一つひとつの痛みに敏感でいられるのです。
じぶんがたくさんひどいめにあい、生きることの過酷さをしっているからこそ、つたえることのできる夢や希望があります。この詩集をよんで、ぜひそんな作者のこころや思いにふれてください。
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しあわせなはいじん
(ブックレット詩集18)りょう 城
A5判並製 装幀:柏村忠治 112P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-018-Ⅰしあわせだったりはいじんだったりするそこのあなた。
はーい! はい! はい!!
しあわせなはいじんはただ、まっ白の灰を目指してひとりあるき続けるのです。
ナンセンスな中に、ほんのりとこみあげる懐かしさ。
しあわせなはいじんワールド開演!
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朝と世界は相性が悪い
(ブックレット詩集19)舟橋 空兎著
A5判並製 装幀:柏村忠治 126P
定価1,650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-88330-019-8すり抜けていくものがある、零れ落ちていくものがある。
この詩集には、時にアレゴリックにユーモアを交え、時にメタファーを駆使しながら、存在・死・世界に対する不安が、仄かに形象化されている。
それはごくごく私的な表現に過ぎないであろうが、その言葉の織りなすラビリンスの深みで、避けては通れない人間の孤独の原点へと密かに繋がっているようだ。
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福島の涙
(ブックレット詩集20)木村 孝夫著
A5判並製 100P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-020-4東日本大震災により大津波が発生し、東京電力福島第一原子力発電所はメルトダウン。原発神話が崩れ去り、多くの被災者は古里を離れ、町外へと避難した。震災をテーマとする本詩集は震災詩をまとめたものであり、ここに掲載している作品すべてが、福島の涙である。
品切れ
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母の詩
(ブックレット詩集21)みやうち ふみこ著
A5判並製 118P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-021-1お母さんの看護日誌形式で書かれたユニークな散文詩集。ほのぼのとした哀歓が胸を打つ。
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宇宙の闇のソの渦の中
(ブックレット詩集22)篠原義男著
A5判並製 108P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-022-883歳の詩壇デビュー!
今年83歳になる詩人の第一詩集。60余の仕事を転々としながら、詩一筋に純粋に生きていた詩人の総決算といえる。漢字、ひらがな、カタカナが縦横無尽に交錯するラジカルな作品は、一見ダダイズムを思わせる。年齢を重ねても若さと冒険心を失わない詩人が、渾身の力で書き綴った壮大にして深淵を秘める、言葉の大宇宙。
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生きた亡者
(ブックレット詩集23)為平 澪著
A5判並製 136P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-023-5今この時代だから書かねばならない。沈黙してはいられない。
「詩と思想」新人賞受賞作「売買」を収めた第二詩集『盲目』から四年。独特な言葉のリズム感を持つ抒情詩人でありながら、鋭い社会風刺で知られる著者の、満を持しての最新詩集。
「いのちのことをもっと言っていかなければ…」、無念の言葉を残してC型肝炎で亡くなった、亡き父への追慕。娘と家族を愛しながら、家の因習から離れられない母との葛藤。村社会に今もひそむさまざまな差別への怒り。身の周りに題材を取りながら、すべての主題が社会の深い闇の底へとつながっていく。
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幻力
(ブックレット詩集24)一色 真理著
A5判並製 104P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-024-2――ことばは眠っていてさえ、美しかった
詩集『エス』『エヴァ』と展開されたエディプス三部作の完結編。ぼくの写真が見つかった。それはぼくの生まれる前に撮られたのだという。その写真の中でぼくは、ぼくを産む前の母を絞め殺していた……。不条理とパラドックスに満ちた表題作をはじめ、「詩」と「死」がネガとポジのように無限に反転していく。悪夢に似ているのに、どこかセピア色の郷愁に誘われる一色真理ワールド再び。
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聲
(ブックレット詩集25)小松 正二郎著
A5判並製 96P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-025-9書物とは、言葉とは、そして人間とは? この問いの三次元的座標空間において立体的に浮かび上がる人間の歴史体験を描いた作品集である。遠くフランス革命から幸徳秋水を経て、東京大空襲、広島原爆投下、そして3.11福島原発事故以降の現在に至る「歴史幻視」は、日本の戦後現代詩人たちが「伝統の否定」として開拓してきた手法(隠喩と引用)をもってのみ描かれ得る。しかし、著者が敬愛して止まない戦後現代詩人たちと本詩集の精神を決定的に分かつものは、ヨハネ福音書に端を発する言葉の神秘主義への信仰である。時代を超越するものだけが時代を把握することを可能にする。「語り得ぬもの」を語るべく準備された詩の世界へ! 著者第一詩集。
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ねむらないバスにゆられて
(ブックレット詩集26)石川敬大著
A5判並製 88P
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN 978-4-88330-026-6「弱い感情は強く共鳴する」
これらの詩篇は、Twitterで発表したテクストをブラッシュアップして成立した。それは〈死生観〉や〈真実への肉迫〉という従前のテーマを、限られた文字数でいかに平明で深みある言葉で表現するかという実験場でもあった。「微妙で脆弱な感情表現の解放区」を目指した本書は、3.11に続くコロナ禍のパンデミックが暗い影を落とす言語空間の中で、著者に初めて書法の転換をもたらすメルクマールとなった。夢幻とノスタルジーに満ちたリリカルな抒情詩篇から、思考の深淵に迫る重厚な思想詩群、さらに死者たちへの哀悼に至る、詩人・石川敬大の集大成ともいえる待望の第四詩集である。
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十年鍋
(ブックレット詩集27)木村孝夫著
A5判並製 128P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-027-3東日本大震災から十年、十一年、……原発大地の上にも十二年目の春が廻ってきた。 復興は遅々として進まない。過ぎた悲しみ、怒り。そして今も残る悔い。十年の歳月をぐつぐつ煮込んだ思いに蓋はできない。記憶の風化に抗して、被災地の心をうたう詩集。
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生の練習
(ブックレット詩集28)前田利夫著
A5判並製 112P
定価1,430円(本体1,300円)
ISBN 978-4-88330-028-0──離別すること。それははじまりである。 雨の音が自分の心臓の音のように聞こえる孤独な夜。実感したのは、詩が自分の人生の一部であり、支えであるということ。かけがえのない母の死をきっかけに、改めて自分の存在を見つめ直し、生きる意味を求めて新たな一歩を踏み出す、14年ぶりの第二詩集。
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生と死のあわいに迷子
(ブックレット詩集29)田中淳一著
A5判並製 96P
定価1,320円(本体1,200円)
ISBN 978-4-88330-029-7心のデトックスとしての詩
生物の体には、老廃物や毒素を排出するデトックスという機能が備わっている。そうすることで体内を浄化し、健康を保つことができる。 生と死の間で揺れ動いてきた作者は、制約をもたない詩に救われてきたという。腹立たしいことや恥ずかしいことも、体調が悪くても不幸が続いても、それらを詩の素材とした。度量の大きな詩は、そんな自堕落な彼も身勝手な彼もすべて受け入れてくれた。まさに詩は心のデトックスであり、救済となった。そして面白いことに、納得のいく作品が書けたときには喜びさえ感じていた。いやなことやつらいことが、詩作を通して嬉しいことに転じていたのだ。 本書が、心に毒素をため込んだ少数の人に届くこと、さらにそのうち何人かのデトックスとなることを願っている。
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二丁目の内田さん
(ブックレット詩集30)前田利夫著
A5判並製 118P
定価1,430円(本体1,300円)
ISBN 978-4-88330-030-3これは現実か? 悪夢か?
前詩集から一年。
母の死を契機に詩作が沸騰した日々。父親や職場の上司との軋轢、ストレスに満ちた現代社会と葛藤する中で孤独や不安と向き合う歳月は、カフカ的散文詩ともいえる独自の詩境に結実した。