セーラー出版は2013年7月1日をもちまして、社名を「らんか社」に変更しました。

  • 1年生の読み聞かせに

    エルフは ぞうの しょうぼうし2
    エルフ、がっこうへいく

    ハルメン・ファン・ストラーテン/絵と文
    野坂悦子/訳

    29×24cm 25P 定価1,620円(本体1,500円)


    春に入学した新入生たちも
    学校に慣れたころではないでしょうか。
    小学校では1年生たちが、数週間前から始まった
    読み聞かせの時間を楽しみにしてくれていて、
    始まる前に机を後ろに下げて
    待っていてくれるようになりました。
    そんな1年生たちに、こんな絵本はいかがでしょうか?

    子象のエルフは10頭の大人の象たちと一緒に消防署で暮らしています。
    他の象は大きくて立派です。
    火事が起きたときはただちに出動します。
    エルフは間に合わないことが多く、失敗ばかり。
    『1巻、エルフはぞうのしょうぼうし』では、まだ見習いなのがわかります。

    2巻ではちいさなエルフが小学校に通うことになりました。
    学校へはみんなが消防車で送ってくれます。
    もしかしたらエルフ以外の象は、学校に行ったことがないのでしょうか。
    勘違いをしていて、エルフが小学校で
    消防士になるための勉強をしていると思っています。

    ほかの2冊と違い、2巻では火事のシーンがなく、
    消防署のお話を期待している方には
    がっかりさせてしまうかもしれません。
    今回は、学校に通う象のエルフのお話です。

    最初の日はハンカチおとしをしたり、紙を切ったり、貼ったり。
    象の小学校でも、スタートはそんなものでしょう。
    次の日からも、読み方や書き方、数のかぞえ方を習うばかりで、
    火事のけし方の勉強をしてきません。
    “あたりまえだよ~”とちいさな読者は声を出すかもしれません。
    けれども思ったより事態は深刻なようで、
    怒った10頭は、学校をやめさせようとします。
    学校をやめたくないエルフが考えたのは……?

    ……そして、象の消防士たちの心にも変化がおこりました。
    学校に行くのが楽しくなってしまったのです。
    大人の象が10頭もいるのですから、楽しくなった理由は
    たくさんあることでしょう。
    シリーズで唯一登場する大人(象)の女性、
    ハネロール先生に会うのも楽しみなのでしょう。
    目の前の小学生になったばかりの子たちも、それぞれが
    学校に行く楽しみを見つけられるとよいのですが。

    著者のハルメン・ファン・ストラーテンさんは消防車が大好きとのこと。
    エルフ愛用の三輪車(3巻ではちょっぴり成長し、自転車になります)や、
    消防車はレトロな形をしていて、とてもかっこよいです。
    大勢の象が乗り込むので頑丈そうです。

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