セーラー出版は2013年7月1日をもちまして、社名を「らんか社」に変更しました。

  • 本棚にそっと入れておく本

    だから?

    ウィリアム・ビー/さく
    たなかなおと/やく/p>

    21×23cm 32P 定価1,620円(本体1,500円)


    お気に入りの場所に本棚があれば、
    読書の時間が増えると思います。
    親子で一緒に読んで楽しむ本もあれば、
    別々に読む本もあってよいと思います。

    子どものために大きな本棚を用意する必要はなく、
    きちんと中身を分類する必要ありません。
    背を揃えて並べて、全体を見渡せるくらいの
    小さなスペースがあればよいと思います。
    段ボール箱でもよいくらい。
    子どもに持たせる弁当箱の中身を考えるときのように、
    大人がたまに中身を少し入れ替えておくのがおすすめです。
    1冊読んで、もう1冊読みたくなると、
    本棚をのぞきに来るかもしれません。
    今まで読んでいなかった本を見つけたり、
    同じ作家の作品を見つけたりできるかもしれません。

    弁当箱を開いた時におかずが見渡せるように、
    本棚もどんな本があるか、タイトルが見えるようにして。
    主食は、子どもが好きな本を中心に、例えば、
    何度も読んだ、安心してページをめくることができる絵本と
    結末がわからない長い長い物語、
    副食で、お楽しみの図鑑や雑誌、漫画が数冊。
    その本棚に、香辛料のような
    『だから?」も、そっと入れておきたい絵本です。

    この絵本の登場人物は二人

    小さいのがビリー。
    もう一人は、ビリーにそっくりだけど、
    ビリーよりも大きくて、眉毛が太くて、
    たまに帽子を被るビリーのパパ。

    ビリーを喜ばせるためなら
    パパはどんな事でもできてしまいます。

    それに対してビリーの口から出る言葉が
    本のタイトルになっています

    ビリーは何度目の反抗期でしょうか?

    一緒に何かを乗り越えようと頑張った時期を過ぎると、
    親子の関係は変わってきます。

    ビリーのパパのように
    こっそり後からついていって
    子どもの周りが安全か見渡したり、
    先回りして選択肢を用意しておいたり、
    ちょっと距離を変えて、
    何かを楽しんでいる自分の背中を見せたつもりでも、

    ビリーのように、子どもは
    親とは違う方向を向いているようです。

    けれども時々は
    お気に入りの本棚があった場所に戻ってきて、
    この黄色い絵本や、しまもようの絵本が
    反対向きでリビングの本棚に戻されていたり、
    勇敢な飛行士の冒険物語、
    小学生の頃お気に入りだった漫画が
    床に置いてあったりすると、
    時々立ち止まって、
    深呼吸しているのだと思います。

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